横浜市は5日、神奈川区役所に設けた参院選の期日前投票所で、記載台に誤った政党と候補者の名簿を掲示するミスがあったと発表した。前回の参院選をベースにつくられたテスト用の名簿を掲示しており、「内容の4割が間違っていた」としている。
市によると、誤ったのは、比例代表用の届け出政党別に所属議員の名前が並んだ名簿。期日前投票が始まった4日の午前8時半から午後7時半ごろまで、投票所の記載台7カ所に掲示していた。
この名簿には、18党の計167人の名前が書かれていたが、実際に届け出たのは16党の172人だった。届け出をした74人の名前がない一方で、届け出をしていない69人を掲載していた。4日午後7時ごろに市民から候補者の数や氏名が違うと電話で指摘があり、誤りが判明したという。
誤った名簿を掲示していた間に投票したのは168人。この名簿に基づいて誤った政党名や候補者名が書かれた票は無効になる場合がある。
原因について市は、公示日の3日夜に神奈川県から送られたメールに添付されていた名簿を使うべきところ、誤って6月24日に県から送られたテスト用のデータを印字し、その後のチェックでもミスに気づかなかったとしている。